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WHOより警告!! 耐性ピロリ菌の恐怖!!

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WHOより警告!! 耐性ピロリ菌の恐怖!!

  世界保健機構が、最も危険な12種類の細菌リストを発表!!

 抗菌薬開発の緊急度で、緊急度の上位に「クラリスロマイシン耐性へりコバクタ―・ピロリ菌」が、指定されました。

 つまり「ピロリ菌」が、進化してしまい抗生物質では駆除することができなくなり「胃がん」が激増しており、今や、日本人の死因で「肺がん」に続く2位が「胃がん」と成ってしまったのです。

 胃がんには、抗生物質による治療が効果を上げており、近い仕様来「胃がん」根絶することができるのではと考えられていた矢先に「抗生物質が効かない」という事態に医師会は騒然としており、日本人が再び「ピロリ菌の脅威」に晒され始めているのです。

ピロリ菌ピロリ菌とは

胃の粘膜層を浮遊して、胃の粘膜に付着し針のような触手を胃壁に差し込み栄養を吸い取りますので、胃の粘膜が晴れて炎症を起こしてしまいます。

これの繰り返しにより、胃壁は「胃潰瘍」となり、「胃がん」へと進行していくのです。

進化して、人々を襲うピロリ菌対策をして「安心」、「安全」を手にすることです。

ピロリ菌とは? ピロリ菌の原因・感染経路

繰り返し起こる胃の痛み。ストレスではなく、ピロリ菌が原因かもしれません

ピロリ菌の正式名称は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」。食べ物や飲み水から感染する経口感染がほとんどで、多くが幼少時に感染すると考えられています。日本の場合は衛生環境が十分整っていなかった時代に生まれた方の感染率が高く、50歳以上の約80%の人はピロリ菌を保菌していると言われています。

現在は生活環境が改善され、生活習慣も衛生的に変化してきたため、ピロリ菌保菌者は減少傾向。現在は国民の約半数程度の感染に減少しているとされています。現在の家庭内では、ゴキブリがピロリ菌を運んでいる可能性が指摘されているので、ピロリ菌予防のためにも駆除するようにしましょう。

また内視鏡を介した医原性感染が問題視された時期がありましたが、消毒方法の改良で現在ではほとんど心配がなくなりました。性的接触では感染しないと考えられていますが、ペットからの感染についてはまだはっきりとわかっていません。

ピロリ菌保菌でも無症状?

ピロリ菌がいるだけなら、症状が出ることはありません。症状が出るのはピロリ菌が原因で何らかの病気が発症したときのみで、これは保菌者の約3割程度。残りの7割の人はピロリ菌に感染した状態でも何の症状も現れず、「健康保菌者」「無症候キャリア」と呼ばれます。ピロリ菌に関連した症状は

胃潰瘍になれば、胃がしくしく痛む 胃炎が起これば、胃がもたれる感じがする

など、それぞれの病気によってさまざま。実際に病院に来られるのは、ピロリ菌に関連する症状が出ている人だけでなく、以下のような事情で来院する人が多いように思います。

健診のバリウム検査で胃炎が見つかり、ピロリ菌等の検査を勧められた 胃カメラによる検査で、ピロリ菌がいそうだと指摘された 何となく胃腸が弱い自覚があり、ピロリ菌のせいではないかと心配になった 無症状だが健診で胃潰瘍とピロリ菌が発見された 親が胃がんなので、自分もピロリ菌を保菌していないか検査してほしい

など。最近は具体的な症状があるというより、「ピロリ菌」が知られたことで自分にもピロリ菌がいるのではないかと検査を希望して来られる方が多いです。

ピロリ菌が引き起こす病気一覧

それ自体では自覚症状のないピロリ菌も、さまざまな病気の発生や進行に関係しています。ピロリ菌が引き起こす主な病気は以下の通りです。

■ 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
潰瘍患者のピロリ菌感染率は90%以上。ピロリ菌除菌が推奨され、唯一保険適用になっている病気です。昔も今も潰瘍は一度よくなっても半数以上が再発し、薬をなかなかやめることができない病気。ピロリ菌が発見されるまでは私たち医師も潰瘍は再発するのが当たり前と考えてきましたが、ピロリ菌除菌に成功すると胃潰瘍、十二指腸潰瘍ともに再発率が明らかに減少しました。

ピロリ菌がどのように潰瘍を起こすかはまだ完全に解明されていませんが、ピロリ菌がいなくなることで潰瘍の傷がしっかり治るようになることが1つの要因と思われます。怪我をしたときを考えてみても、菌がついて膿んだ汚い傷ときれいな傷では治りが違います。ピロリ菌に感染していると炎症が起きやすく、潰瘍は膿んだ状態になりますが、ピロリ菌がいなくなると潰瘍は膿のないきれいな状態になり、きれいに治ることが多いです。潰瘍がきれいに治ることで、再発率が減少していると考えられます。

■ 胃がん
ピロリ菌感染者の多い日本では、世界的に見ても胃がん患者が多いようです。早期胃がんでピロリ菌が見つかった場合は、内視鏡的治療後に除菌治療が推奨されます。

1994年、世界保健機構(WHO)は疫学的調査から、ピロリ菌を確実な発がん物質と認定しました。除菌により胃がんの発生率が1/3に抑制され、ピロリ菌除菌が胃がん予防効果があると証明されています。

■萎縮性胃炎
粘膜層が非常に薄くなり胃炎と同様の症状を起こす萎縮性胃炎の大部分も、ピロリ菌感染が原因。萎縮性胃炎になった場合、その後の胃がん予防のためにピロリ菌除菌治療が薦められます。ピロリ菌に感染するとまず急性胃炎が起き、長い年月をかけて萎縮性胃炎になり、胃がんになる危険性が4~10倍に増加すると考えられています。これまで萎縮性胃炎は加齢現象と言われてきましたが、ピロリ菌感染者のみが萎縮性胃炎になることと、除菌でそのリスクが改善することがわかっています。ただし萎縮性胃炎以外のいわゆる慢性胃炎と呼ばれるものの原因には、ピロリ菌感染以外に加齢、塩分の過剰摂取、アルコール、タバコ、野菜の摂取不足など多くのものがあるので、ピロリ菌除菌をしたからと言って油断してはいけません。

ピロリ菌が胃酸の中でも生きられる理由

胃の中は胃酸が作られているため、非常に強い酸性で生物が生きていける環境ではありません。普通の細菌はこの胃酸で死んでしまうため、ほんの20年前ほど前までは「胃に細菌は住めない」という考えが常識でした。ところがピロリ菌は強い胃酸の中で生きることができるのです。

ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を多量に持っていて、この酵素で胃内の尿素をアンモニアに変化させます。このアンモニアが胃酸を中和し菌の周囲のpHを変化させて、生存できる環境を作り上げているのです。ピロリ菌は自分の周りだけにいわゆるバリアを張れる細菌だと考えてください。ピロリ菌は、このように非常に進化した細菌で、この働きが結果として胃に悪い影響を与え、思わぬ病気を引き起こすのです。

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