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人のがんにかかわる要因の一位は食品に含まれている化学物質!!

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人のがんにかかわる要因の一位は食品に含まれている化学物質!!

やがて日本国民の二人に一人が「癌」になると言われていますが、癌になる要因がそこら中にあふれかえっています!!

この現状を是正しなければなりませんが、是正することは不可能な状況でもあります!!

何故か?

厚生労働省が、許認可している食品に混入されている薬品や化学物質が、「癌」の要員と成っているからです!!

放射線影響研究所より転載

 そのほかに、「職業および環境汚染」で触れたように、屋内ラドンによる肺がんや有害紫外線による皮膚がんのリスクが高くなることが知られています。

遺伝素因−遺伝するがんと遺伝しないがん

1)がんの原因に占める遺伝素因と環境要因

 血縁者に同じがんの発生率が高いという場合には、その要因としてまず遺伝子の類似性(遺伝素因)が考えられますが、生活習慣の類似性(環境要因)についても考慮する必要があります。

 また、飲酒行動のように、一人一人のアルコールを代謝する酵素の働きを決める遺伝素因によって、飲める、飲めないという体質の違いが生じ、そのために生活習慣が決まることがあります。

 さらに発がん化学物質の代謝については、特定の代謝酵素の遺伝子多型という一人一人の体質を決める遺伝素因が、関連する発がん物質への接触という環境要因の影響を強めたり弱めたりすることがわかっています。

2)遺伝素因の占める割合に関する研究報告

 スウェーデン、デンマーク、フィンランドの同性の双子4万5千組についてがんの発生を追跡調査し、一卵性と二卵性で同一部位のがんにかかる率の差から、遺伝素因の影響の大きさを推定した研究があります。

 検討した11部位のがんのうち、大腸がん、乳がん、前立腺がんの3部位で、遺伝素因の寄与が統計的に有意に検出されました。

 その割合は、大腸がん35%、乳がん27%、前立腺がん42%とされています。

 あとの残りが環境要因の影響となります。

 ただし、遺伝素因の中にも環境要因の影響を強めたり弱めたりする部分があるので、大部分は環境要因を変えることで予防できると考えられます。

 また、双子の1人がその3部位のうちいずれかのがんにかかった場合に、もう1人が75歳までに同じがんにかかるリスクも推計されています。

 一卵性と二卵性のそれぞれの場合、大腸がんが11%と5%、乳がんが13%と9%、前立腺がんが18%と3%になっています。

 遺伝素因の影響の強いこれらのがんでも、たとえ遺伝子が100%一致していても、同じがんになる確率は1〜2割に過ぎないことが示されています。

3)遺伝するがんと遺伝しないがん

 それでは、がんは「遺伝」は心配しなくてよいのでしょうか。がんの種類にもよりますが、大体、全部のがんの5%以下が「遺伝するがん」といわれています。

 すなわち、ほとんどの人は心配しなくてもよいのですが、遺伝するがんも間違いなくあることがわかっています。

 がんのなりやすさについては、遺伝素因と環境要因の両方を考える必要があります。その割合は、一人一人違うと考えられます。

 この図はあくまでも考え方を示すために単純化した図です。

 ある1つのタイプのがんについて、ほとんどの人はAさんからEさんのように遺伝素因だけでがんになることはないのですが、中にはまれに、Fさんのように遺伝素因が極めて強い人がいます。

 Fさんの場合が遺伝性がん、あるいは家族性がんです。

(なお、この図は、「ある1つのタイプの」がんについてはこうなるということです。同じ人でも違う種類のがんについては、また異なる遺伝素因と環境要因の割合を持つことになります)。

 遺伝するがんは、「家族性」腫瘍ともいうくらいですから、家族(血縁者)に多いことが1つの特徴ですが、そうでない場合もあります。

 例えば、(1)普通より特に若くしてがんにかかった場合、(2)1人で複数のがんに次々にかかった場合、(3)男性の乳がんのように滅多にないがんにかかった場合、(4)その他、皮膚や骨等に遺伝性腫瘍に特徴的な症状がある場合や、(5)生まれつき染色体の異常が疑われる場合等があります。

 このように遺伝性腫瘍が疑われる場合には、専門の遺伝相談外来を受診して遺伝について理解し、今後の対策などについて相談することが大切です。

もっと詳しく知りたい方は→「遺伝性腫瘍・家族性腫瘍

4)体質を決める遺伝子多型という遺伝素因

 環境要因による発がんリスクを強めたり弱めたりする、一人一人の体質を決める遺伝子多型に関する研究結果が蓄積されつつあります。

 例えば、たばこ煙中にはベンツピレンなどの多環芳香族炭水化物、芳香族アミン、ニトロソ化合物等、約60種類の発がん物質があります。

 そうした発がん物質の多くは体内で活性型に変化し、細胞内のDNAに結合してDNA付加体が形成されます。

 このDNA付加体によって、遺伝子の変異が引き起こされるというメカニズムの説明がされています。

 体内で発がん物質を活性化させたり、解毒したり、あるいは付加体となったDNAを修復するために、さまざまな酵素がかかわっています。

 そうした酵素の働きは、体質を決める遺伝子多型によって変わることが知られています。例えば多環芳香族炭水化物は、肝臓でCYP1A1という代謝酵素によって活性化され、GSTM1という代謝酵素によって解毒されます。

 それぞれの酵素の遺伝子にはいくつかのタイプ(多型)があり、タイプによって活性や解毒の能力が異なることが知られています。

 このように、喫煙による発がんリスクの大きさは、遺伝素因で変わる可能性が指摘されています。

 これまで環境要因による発がんリスクの差が研究されてきましたが、今後、環境要因に加えて関連する遺伝子多型によって発がんリスクがどう変わるかを調べるために、ゲノム情報を取り入れた疫学研究を実施し、遺伝子‐環境相互作用を理解することが課題となっています。

 

表1 米国人のがんの原因 −確立したがんの要因のがん死亡への推定寄与割合(%)−

要因

寄与割合

喫煙 (Tobacco)

30

成人期の食事・肥満 (Adult diet/obesity)

30

座業の生活様式 (Sedentary lifestyle)

職業要因 (Occupational factors)

がんの家族歴 (Family history of cancer)

ウイルス・他の生物因子 (Viruses/other biologic agents)

周産期要因・成長 (Perinatal factors/growth)

生殖要因 (Reproductive factors)

飲酒 (Alcohol)

社会経済的状況 (Socioeconomic status)

環境汚染 (Environmental pollution)

電離放射線・紫外線 (Ionizing/ultraviolet radiation)

医薬品・医療行為 (Prescription drug/medical procedures)

塩蔵品・他の食品添加物・汚染物 (Salt/other food additives/contaminants)

Harvard Center for Cancer Prevention: Harvard Report on Cancer Prevention, Volume 1: Causes of Human Cancer, Cancer Causes Control 1996 ;7:S3-S59.


表2 食物・栄養要因とがん発生との関連についての科学的証拠に基づく評価

関連の強さ

リスクを下げるもの

リスクを上げるもの

確実 (Convincing)

身体活動(結腸)

過体重と肥満(食道<腺がん>、結腸、直腸、乳房<閉経後>、子宮体部、腎臓)
飲酒(口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、乳房)
アフラトキシン(肝臓)
中国式塩蔵魚(鼻咽頭)

可能性大(Probable)

野菜・果物(口腔、食道、胃、結腸、直腸)
身体活動(乳房)

貯蔵肉(結腸、直腸)
塩蔵品および食塩(胃)
熱い飲食物(口腔、咽頭、食道)

可能性あり/データ不十分(Possible/Insufficient)

食物繊維、大豆、魚、N-3系脂肪酸、カロテノイド、ビタミンB2, B6, 葉酸、B12, C, D, E、カルシウム、亜鉛、セレン、非栄養性植物機能成分(例:アリウム化合物、フラボノイド、イソフラボン、リグナン)

動物性脂肪、ヘテロサイクリックアミン、多環芳香族炭化水素、ニトロソ化合物




表3 世界における慢性感染に起因するがん

感染原

がんの部位

年間罹患数

割合

ヘリコバクター・ピロリ菌 (H. pylori)

490,000

5.4

ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)

子宮頸部・他

550,000

6.1

肝炎ウイルス(B、C型)(HBV, HCV)

肝臓

90,000

4.3

EBウイルス (EBV)

リンパ腫、鼻咽頭

99,000

1.1

ヒト・ヘルペス・ウイルス8型 (HHV-8)

カポジ肉腫

54,000

0.6

ビルハルツ住血吸虫 (Schistosoma haematobium)

膀胱

9,000

0.1

ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)

白血病・リンパ腫

2,700

0.1

肝吸虫 (Liver flukes)

胆管細胞がん

800

 

 

感染関連がん総数

1,600,000

17.7

 

がん総数(1995年)

9,000,000

100




表4 主に職業曝露に起因する発がん化学物質

物質

がんの部位

主な産業・使用

4−アミノビフェニル

膀胱

ゴム製造

砒素および化合物

肺、皮膚

ガラス、金属、農薬

アスベスト

肺、胸膜中皮腫

断熱材、フィルター材、繊維

ベンゼン

白血病

溶剤、燃料

ベンジジン

膀胱

染料・顔料製造

ベリリウムおよび化学物

航空宇宙産業・金属

ビス(クロロメチル)エーテル

化学工場中間産物・副産物

カドミウムおよび化合物

染料・色素製造

クロロメチル メチルエーテル

化学工場中間産物・副産物

クロム(VI) 化合物

鼻腔、肺

鍍金、染料・顔料製造

コールタールピッチ

皮膚、肺、膀胱

建材、溶接棒

コールタール

皮膚、肺

燃料

エチレンオキシド

白血病

化学工場中間産物、滅菌剤

ミネラルオイル(精製がされていないか不十分なもの)

皮膚

潤滑剤

マスタードガス(硫黄マスタード)

咽頭、肺

化学兵器ガス

2-ナフチルアミン

膀胱

染料・顔料製造

ニッケル化合物

鼻腔、肺

治金、合金、触媒

シェールオイル

皮膚

潤滑剤、燃料

石英結晶(シリカ、クリスタライン)

石工、採鉱、鋳造

煤煙

皮膚、肺

顔料

硫酸を含む強い無機酸ミスト

喉頭、肺

金属、電池

アスベスト様繊維を含むタルク

紙、塗料

ダイオキシン (2,3,7,8-TCDD)

複数の臓器

非意図的産生

塩化ビニル

肝臓

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