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刻々と近ずく「南海トラフト大地震」は、もはや避けることが出来ない!!

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刻々と近ずく「南海トラフト大地震」は、もはや避けることが出来ない!!

 毎年のように「南海トラフト大地震」の発生が取りざたされていますが、なかなか発生する様子もありませんが、明らかに南海トラフトの震源地域にはストレスが溜まっています!!

 それに疑惑の深海掘削船「ちきゆう」も、難関トラフトの震源域の掘削を昨年より始めています。

 Xデーは、近いことでしょう・・・・!!

熊本で再び震度6弱 首都直下型地震、南海トラフと迫りくる大地震

タワーマンション ※写真はイメージです (c)朝日新聞社© Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 タワーマンション ※写真はイメージです (c)朝日新聞社

 2019年も地震で幕が開けた。 

 1月3日午後6時10分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、同県和水(なごみ)町で最大震度6弱を観測するなど、九州を中心に四国と中国地方でも揺れを記録した。

 JR九州は地震直後、九州新幹線の博多―熊本駅間の運転を見合わせるなどUターンラッシュにも直撃した。

 今年も地震が頻発する可能性はあるのか? 

 実は東京の地下深く、大地震を引き起こすエネルギーが年々溜まっている。

 それは否定しようのない現実だ。

 1923年、10万人余りの死者を出した関東大震災から95年が経過した。

 以来、直下型の巨大地震に襲われることなく、首都・東京は平穏を保ってきた。

 その間に人口や行政機能など東京一極集中が進み、高度経済成長を成し遂げた。

 地球物理学(地震学)の専門家、島村英紀・武蔵野学院大学特任教授はこう警告する。

「いまの時代が静か過ぎるのです。例えば、江戸時代を見渡すと、M(マグニチュード)6から7を超す地震が数十年に1度起きているのです、いまの静かな状態がずっと続くなんて思ってはならないぞ、というのが地震学者の共通認識なのです」

 地震には

 ・内陸部の活断層の歪みで発生する「内陸直下型」と、

   阪神・淡路大震災や熊本大地震

 ・海域の大陸プレートと海洋プレートの境界で起きる「海溝型」がある。

   東日本大震災や南海トラフ地震

 もともと首都圏は、内陸直下型も海溝型も起きる地震多発帯なのだ。

 島村氏が続ける。

 「内陸直下型で言うと、関東地方では1855年に起きた安政江戸地震がM7クラスで最大です。

 1万人以上の死者を出しました。

 震源は現在の荒川河口付近だと考えられます。ところが、東京の地下は3~4キロメートルもの堆積物を被っていますから、現地に行っても活断層など見えないのです。

 関東平野を覆っている関東ローム層は富士山や箱根山、赤城山などの火山灰です。火山灰地は、地震で揺すぶられると非常に弱い地盤です」

 2018年9月に起きた北海道胆振東部地震では広範囲にたくさんの山崩れが起きたが、粒が細かい火山灰だったからだといわれている。

 一方、海溝型の地震では、1703年に元禄関東地震が起きている。

 相模トラフのプレート境界で発生した地震と考えられているが、次に起きたのが、1923年の関東大震災だ。どちらも、M8クラスの超巨大地震である。

 この2つの海溝型の地震を起こした間隔が200年以上空いているので、地震学者たちは「あと100年くらいは大丈夫だろう」と考えていた。

 ところが、2011年の東日本大震災の発生で、学者たちは再考を余儀なくされる。

 「東日本大震災の影響で、日本列島の地下深くにある基盤岩をすべて動かしてしまったのです。

 一番大きいのは宮城県の牡鹿半島で5・4メートル南東にずれました。

 首都圏でも30~40センチ動いています。フィリピン海プレートが沈み込む速度は年間4・5センチ、太平洋プレートで年間8センチですから、30~40センチのずれというのは非常に大きな動きだと言えるのです」(島村氏)

 しかも、首都圏周辺の地下は太平洋・北米・ユーラシア・フィリンピン海の4つのプレートが潜り込む、世界でも例がない地帯だ。

 「このため、通常は太平洋沖でしか発生しない海溝型地震が、首都圏では陸の下でも起きるのです。

 内陸直下型はM7クラスですが、海溝型はM8を楽に超えてしまいます。

 M7とM8とでは、数字は1つしか違いませんが、地震のエネルギーは32倍も大きい。

 海溝型が首都直下で起きれば、恐ろしい事態になります。東京は非常に危険な地域で、本来、人が住むべきところではなかったのです」(同前)

 そして、最大32万人の死者が想定される南海トラフ地震が襲来するのはいつなのか――。

 政府の地震調査研究推進本部によると、今後30年以内にマグニチュードM8~9クラスの巨大地震が起こる確率は、静岡県から九州沖合にかけての南海トラフが70~80%と予測されている。

 過去には、紀伊半島の東側と西側で時間差を置いて地震が起きたことがある。

 直近では、南海トラフの東側半分のプレート境界が破壊されて発生したのが、1944年の昭和東南海地震だ。

 その2年後に、西側半分のプレートが壊れて昭和南海地震を引き起こした。

 1854年には東側で安政東海地震が起きた約30時間後に、西側で安政南海地震が起きている。1707年の宝永地震では、東西で一挙に起こった。

 南海トラフ地震は歴史上知られている限りでは13回起きており、だいたい90年から150年くらいの周期で襲ってくるという。島村氏が解説する。

「前回の昭和地震から75年が経過しています。

 しかし、昭和の地震は南海トラフ地震としては規模が小さく、南海トラフの最北端の駿河トラフ(駿河湾~遠州灘沖)は壊れなかったのです。

 ということは、安政地震から165年間経っていますから、駿河トラフのある東側半分のプレートはより強力で大きなエネルギーが溜まっている可能性があります。

 宝永地震は東日本大震災と同じM9クラスでしたから、次の南海トラフ地震は最大級になる怖れもあります」

 ただでさえ巨大な地震被害を、さらに拡大させるのが長周期表面波(長周期地震動)だ。

 震源から遠くまで弱まらずに伝わっていくのが特徴だ。

 特に超高層ビルなどが被害を受けやすい。

 東日本大震災では、震源から770キロ離れた大阪府の咲洲(さきしま)庁舎が大きく揺れ、全棟でエレベーターが停止し、スプリンクラーなども破損した。

 

「南海トラフ地震が起これば、東京の超高層ビルやタワーマンションは相当揺れるでしょう。

 最上階だと片側5メートルの揺れ幅があることがわかっています。

 建物そのものは壊れなくても、ビル内で机や本棚、コピー機などOA機器が振り回されてガラスを突き破り、人間が落下してくる事態もあり得ます」

 いつ、どこに巨大地震が襲ってくるのか。残念ながら、予想するのはきわめて困難だ。

 しかし、未曽有の被害発生まで、刻一刻と近づいているのはまちがいない。十分な備えを怠ってはならないのだ。(本誌・亀井洋志)

以上

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