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安倍晋三の体調を熟知する麻生太郎が院政を目指している!!

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安倍晋三の体調を熟知する麻生太郎が院政を目指している!!

三流の権謀術を使って、党内をかき混ぜているが、余りにも露骨であり各派閥よりひんしゅくを買って動きが取れなくなっている麻生太郎!!

安倍1強政権に浮上する「麻生太郎」リスク 「産まない方が問題」失言、福岡知事選は横車

泉 宏   1月28日午後、参院本会議で話す安倍晋三首相(右)と麻生太郎財務相(写真:共同通信)© 東洋経済オンライン 1月28日午後、参院本会議で話す安倍晋三首相(右)と麻生太郎財務相(写真:共同通信)

 底が見えない統計不正問題で政府与党が防戦を強いられる中、安倍晋三首相を支える大黒柱、麻生太郎・副総理兼財務相の「自分勝手な行動と失言」(自民幹部)が、政権運営の悩みの種となっている。

 主要野党の政権攻撃に「火に油を注いだ」(自民国対)のが、麻生氏の「産まない方が問題」という失言。

 野党がすぐさま予算委員会審議で追及し、麻生氏は渋々発言を撤回して謝罪した。

 麻生氏の地元の福岡県知事選では、前回まで与党が推薦していた現職知事の対立候補を擁立し、強引な手法で党推薦を決めて「保守分裂選挙」を主導。

 実力者・麻生氏の横車が統一地方選での自民党の戦略を混乱させている。

 福岡県知事選は統一地方選前半戦の4月7日に投開票される10道県知事選(3月1日告示)の一つだ。

 当初は過去2回の選挙で圧勝してきた小川洋知事(69)の無風当選が確実視されていた。

 しかし、麻生氏が自民党福岡県連を動かし、側近で元厚生労働官僚の武内和久氏(47)を担いだことで状況が一変した。

 同県連は昨年末に武内氏の擁立を決定し、1月末には麻生氏自らが安倍首相や二階俊博幹事長らを強引に説き伏せ、自民党本部の武内氏推薦を取り付けた。

 このため、選挙戦は現職の小川氏と武内氏が激突する保守分裂選挙に陥った。

福岡知事選は「麻生VS反麻生」

 武内氏の推薦決定には地元選出の武田良太衆院議員(二階派)ら自民3議員が反発して、小川氏支持を公言。現

 職推薦を決めていた県町村会など自民党支援団体も小川氏を支援する方向だ。

 さらに、政界引退後も地元福岡への影響力を保持する山崎拓元副総裁(石原派)や古賀誠元幹事長(岸田派)も、麻生氏の対応への不満から小川氏を支援する構えだ。

 このため、「麻生VS反麻生」で福岡の保守陣営が真っ二つに分裂するという異常事態となった。

 しかも、自民党の事前世論調査では、小川氏が武内氏を含めた他候補を圧倒している。

 自民党本部も「保守分裂では参院選への悪影響は避けられない」(選対幹部)と頭を抱えている。

 麻生氏が今回、強引に竹内氏擁立に動いた背景には、小川現知事への恨みがあるとされる。

 そもそも小川氏は、麻生氏が首相時代の内閣広報官を務めるなど、麻生氏の身内だった。

 しかし、鳩山邦夫元法相の死去に伴う2016年夏の衆院福岡6区補選が保守分裂選挙となった際、麻生氏が推した新人候補(落選)を小川氏が支援しなかったことなどに麻生氏が激怒、それを機に「小川降ろし」に傾いたとみられている。

 小川氏は昨年12月下旬に3選を目指して正式に出馬表明した。

 麻生氏は側近の自民県連幹部を動かして武内氏の県連推薦を決める一方、武田氏らは別途、小川氏の推薦を党本部に働きかけた。

 しかし、安倍首相は麻生氏に押し切られ、二階氏や甘利明・選対委員長も武内氏の推薦を認めざるを得なかった。

 関係者によると、麻生氏は首相らに対し「推薦がとれないなら副総理を辞める」と凄み、首相も「そこまでいうなら」と麻生氏の顔を立てたという。

 このため、負け戦を懸念する党本部選対も「あとは福岡に責任をとってもらう」と不満を露わにする。

 2016年の福岡6区補選で当選した鳩山二郎氏(故邦夫氏の二男、二階派)は、二階幹事長や菅義偉官房長官らの支援を受けていた。

 小川氏の対応もそれを踏まえていたとされ、今回の保守分裂はその因縁を引きずっている。

 このため、党本部は「麻生さんさえ我慢すれば丸く収まったのに、これでは統一地方選後半戦や参院選での結束も困難になる」と顔をしかめる。 

統一地方選は保守分裂の戦いに

 統一地方選における知事選は、福岡だけでなく福井、島根、徳島各県も「保守分裂の戦い」となりつつある。

 候補者調整の最高責任者である甘利氏も「地域ごとの結束を固めるのが重要」と1本化を模索しているが、福岡で首相や党執行部が麻生氏に押し切られたことで「他の3県の一本化も困難」との見方が広がる。

 これまで小川氏を支持してきた公明党も困惑を隠せず、与党の結束にもほころびが出始めている。

 そうした最中の2月3日に飛び出したのが、福岡での会合における麻生氏の失言だ。

 少子高齢化問題に言及した際、「子供を産まなかった方が問題」と発言。4日に始まった衆院予算委審議で早速野党側が追及、麻生氏も「誤解を生み、不快に思われる方がいるとすれば、申し訳なかった」と謝罪した。

 麻生氏は5日の記者会見でも「産まなくなっちゃったという事実があるという話をしただけ。

 それを一部女性の方が不快に思われるのなら、おわび申し上げます」とし、「誤解を招く発言が多いのは注意しないといけない」と反省の弁も語った。

 ただ、麻生氏の態度には、野党側は「『間違えていた。反省しています』というのが謝罪。

 でも、麻生さんの本心ではないから、何度も失言が出てくる。

 『誤解を与えたのであれば謝る』というのはひきょうだ」(松沢成文・希望の党代表)など反発は収まらない。

 麻生氏は昨年も失言や暴言を繰り返して政局を混乱させた。

 前代未聞の不祥事となった「森友学園問題」をめぐる公文書改ざん事件について、財務相トップとして改ざんの理由を問われると「それが分かれば苦労しない。

 それがわからないからみな苦労している」と言い放ち、記者団をあきれさせた。

 さらに、昨年4月初めに暴露された財務省の福田淳一事務次官(当時)の女性記者への「セクハラ」問題でも、「セクハラ罪という罪はない」「(女性記者に)嵌められて訴えられているんじゃないかとか、ご意見はいっぱいある」などと発言して世間の猛反発を受けた。

 こうした失言癖について野党は「何度も何度も何度も繰り返す。まさにアホウ太郎だ」(社民党幹部)と切り捨てる。

麻生氏の失言は頭痛の種

 麻生氏は菅官房長官とともに2012年末の第2次安倍政権発足以来の「内閣の大黒柱」だ。

 首相経験者で首相の後見人も自任する麻生氏は「首相の精神安定剤」(側近)とされる。だからこそ、昨年10月の党・内閣人事で、安倍首相は周囲の不安を押し切って麻生氏を続投させた。

 ただ、その首相にとっても麻生氏の失言癖は頭痛の種で、首相周辺も「秘書官などを通じて、麻生氏に反省を促す場面もある」と苦笑する。

 今年の政局は内政外交とも「何があってもおかしくない」(自民長老)という波乱含みの展開が続く。

 8日から始まった衆院予算委での来年度予算案の審議も、統計不正問題の展開次第では根本匠厚労相の更迭にも追い込まれかねない。

 もし根本氏が辞任すれば、公文書改ざん事件でも辞めなかった麻生氏が野党の標的になる。

 それに伴い首相の泣き所であるモリカケ疑惑も、改めて野党に攻撃される可能性が大きい。

 それだけに、首相サイドも「とにかく、麻生氏の隠忍自重を祈るしかない」(側近)と肩をすくめるが、麻生氏をよく知る山崎元副総裁は6日のラジオ番組で「麻生さんは元々常識が欠けていた。

 恵まれて育ちすぎて、上から目線でずっときているから、ああいう発言が次々出てくる」と冷たく突き放した。

 参院選に向け当分は「安全運転に徹する」という首相にとって、統計不正と並んで「麻生太郎リスク」が政権運営の不安要因に浮上してきた。

以上

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