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「線状降水帯」による集中豪雨は日本各地の地盤を軟弱にしているが、その先にあるものは・・・。

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 「線状降水帯」による集中豪雨は日本各地の地盤を軟弱にしているが、その先にあるものは・・・。

 大地震でしょう!!

 累積雨量が1000ミリを超えてしまう雨が、日本で降り注ぐことはいかなる条件の下で自然界ではありえません・・・。

 また「線状降水帯」を伴う豪雨の恐ろしいのは容易に「土石流」を発生させるということです!!

 

線状降水帯(せんじょうこうすいたい)は、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域」(気象庁天気予報等で用いる予報用語)である。  日本では、集中豪雨発生時に線状の降水域がしばしばみられることが1990年代から指摘されていた。  気象研究所の津口・加藤(2014)は、1995年-2009年4月-11月の期間を対象として、日本で起きた集中豪雨事例を客観的に抽出し降水域の形状についての統計解析を行ったところ、台風によるものを除いて、約3分の2の事例で線状降水帯が発生していることが明らかにされた。  近年では、平成24年7月九州北部豪雨、平成25年8月秋田・岩手豪雨、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害平成27年9月関東・東北豪雨平成29年7月九州北部豪雨平成30年7月豪雨で発生した。  この用語が頻繁に用いられるようになったのは、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降とみられる。 笛吹きおじさんの、中高年が健康で快適に生きるための情報

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線状降水帯って何?そのしくみと被害から身を守るにはどうすればいいのか?

毎年のように梅雨期になると、九州を中心に西日本が豪雨に見舞われて、大きな被害がでています。

台風と違って、同じ場所で豪雨が続いて、記録的な総雨量になるためですが、その原因が「線状降水帯」と言われています。

線状降水帯とはあまり聞き慣れないことばですが、どういうものなのか、

どうして発生するのか、

どうやって避難するのか、

をまとめました。

 線状降水帯とは?

局地的な大雨をもたらすゲリラ豪雨。

これはよく知られています。

 ゲリラ豪雨をもたらすのは、1つの積乱雲で、10キロ四方程度の狭い範囲で、1時間くらいで治まります。

一方、線状降水帯は、このゲリラ豪雨をもたらす積乱雲がず~っと連なっていて

長さ50~200キロメートル

幅20~50キロメートル

という広範囲で、ゲリラ豪雨をもたらすイメージです。

 降雨時間も、単発のゲリラ豪雨と違って、何時間も続きます。

ゲリラ豪雨が何時間も続いたら、当然被害が出るのは、予測がつきます。

1990年代頃から知られていた現象のようですが、このところ毎年の梅雨期の豪雨で注目度が高まっています。

線状降水帯ができるしくみ・条件とは?

線状降水帯ができるしくみは、まだよくわかっていないようですが、

次のようなことが考えられています。

①まず、積乱雲の元になる水分が必要。

つまり暖かく湿った空気が継続的に流れ込むこと。

湿った空気というのは、当然水蒸気を多く含んでいます。

しかも暖かいので、よけいに水蒸気を含むことができます。

なので、雨をたくさん降らせる積乱雲には、まず必要な条件です。 

②この暖かくて湿った空気を上空に持ち上げる力が必要。

これは、暖かい湿った空気が山の斜面に当たって上昇するか冷たい空気とぶつかって上昇することで雲が発生します。

③さらに強い空気の上昇を起こすため、上空に冷たい空気が必要。

暖かく湿った空気は上昇して、ある程度の高さで雲になりますが、高度1万メートルを超えることもある積乱雲になるためには、数千メートル上空に乾いた冷たい空気が必要で、暖かい湿った空気は、上空の変わいた冷たい空気との対流現象で、さらに強い上昇気流となって、積乱雲になります。

梅雨前線は、上空に冷たい空気が流れていますので、このような条件になりやすいですね。

→梅雨前線とは、次の記事も参考にしてください。

梅雨前線って何?どうして停滞するの?梅雨入りと梅雨明けの仕組み

④最後に、発生した積乱雲に一定方向の風が吹いていること。

発生した積乱雲が風で一定方向に流され、その後に、新たな積乱雲が次々と発生。

ベルトコンベヤーのようにこれが繰り返され、積乱雲が線状にならんで、帯となって、直下に集中豪雨をもたらします。

特に、梅雨期の九州は、梅雨前線が停滞しがちで、東シナ海からの大量の暖かい水蒸気が流れ込みます。

上空にシベリアからの冷たい空気が入り込み、一定方向の風が吹き続けると、線状降水帯ができて、豪雨になりやすい状態になります。

線状降水帯、実は予測は困難!?

1995~2009年に発生した台風以外の豪雨261件、気象庁にレーダーの観測データを解析によると、その2/3の168件は線状降水帯が原因だったようです。

発生場所は九州、四国が多いですが、北海道から沖縄まで

「条件がそろえばいつでもどこでも起きる可能性がある」ということです。

時期は梅雨時だけでなく、夏、秋も発生の可能性はあるとのこと。

線上降水帯ができてるかどうかの予測ですが、残念ながら現在の気象観測システムでも、難しいということ。

地表のデータは良く耳にする、気象庁のアメダス(地域気象観測システム)でかなりわかります。

台風も、レーダーとか気象衛星で、

2次元的データで、だいたい大きさや動きが把握できます。でも、積乱雲とか線状降水帯は、立体的(3次元的)データがないと予測が困難のようです。

上空の空間の状態を観測する、レーダーや気象衛星では、現在はまだ、データ密度が少なくて、精度も悪いので予測できないようです。

線状降水帯の豪雨から身を守るにはどうすればいいの?

予測不能の線状降水帯ですが、身を守るためにはどうしたらいいのかですが・・・

まず日頃、自宅のある地域の「ハザードマップ」(災害予測地図)で自分の地域の危険性を認識しておくことです。

水害の危険が高い地域であれば、大雨の予報がでた段階で、避難を検討した方がいいです。

もし既に大雨で避難が出来ない場合は、自宅内でも、2階、3階など高い階に移動する、山の斜面から離れた部屋に移動するなど、少しでも安全な場所を探すことが大切です。

以上

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