中国でマイコプラズマ肺炎が流行しているというニュースが報じられ、韓国でも不安が高まっている。
4年周期で流行するとされ、韓国でも今年流行する可能性が高い。
疾病管理庁によると、韓国で10月8~14日におけるマイコプラズマ肺炎の患者は90人で、前年同期(27人)比3倍以上増えた。
8月末から徐々に広がり、10月初めには122人まで急増するなど毎週100人前後の患者が発生している。
マイコプラズマは発熱、せき、喉の痛みなど風邪に似た症状を起こす細菌で飛沫感染する。
一部は喉、気管支、肺の炎症を起こす。患者のほとんどは子どもや若者で、韓国の入院患者も10人のうち8人ほどが1~12歳だ。
特に、新型コロナウイルス禍による防疫強化で子どもたちの免疫力は全般的に弱くなっており、防疫当局が流行状況を注視している。
マイコプラズマ肺炎は2011年、2015年、2019年に流行した。
4年周期のため今年も流行が予想されている。
最近では2019年の41週目に患者数が455人に達したことがある。
インフルエンザやアデノウイルスのような呼吸器ウイルスで傷付いた呼吸器粘膜にマイコプラズマが入り込み、肺炎を誘発する危険が高くなる。
今年、子どもや若者を中心に広がる確率はかなり高い。
マイコプラズマ肺炎の症状・治療法…原因・潜伏期間・感染経路もマイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマという微生物(分類上は細菌)に感染することで起こる肺炎です。
風邪に似た症状が現れ、飛沫感染により人にうつります。
子供だけでなく、大人も発症するマイコプラズマ肺炎の原因・症状・検査・治療法について詳しく解説します
マイコプラズマ肺炎…風邪に似た症状で早期に気が付きにくい感染症マイコプラズマ肺炎は、冬場に増える傾向があり、風邪に似た症状のため、自分では早期に気が付きにくい感染症です。
マイコプラズマに乳幼児が感染した場合は風邪程度で済むことが多いのですが、小学生以上の学童期頃や大人が感染した場合に、肺炎にまで重症化しやすい病気です。
この記事では、マイコプラズマ肺炎の早期発見の方法、検査、効果的な予防法などの最新情報をお届けします。
マイコプラズマ肺炎の特徴・原因長引く咳が特徴のマイコプラズマ肺炎。
潜伏期間が長く、知らないうちに人に感染させてしまう可能性もあるので、早期発見・早期治療が重要です。
マイコプラズマ肺炎は、細菌に感染することで起こる呼吸器感染症です。 普通の肺炎は高齢者に多い傾向がありますが、マイコプラズマ肺炎は、学校など集団生活を送っている若い世代が感染しやすい肺炎です。 1年を通じてみられますが、冬にやや増加する傾向にあります。マイコプラズマは正式には「Mycoplasma pneumoniae」という名前の微生物。 細菌より小さく、ウイルスより大きく、細菌にもウイルスにもない性質を持っていますが、分類上は細菌です。 ウイルスはヒトの細胞の中でしか増えませんが、マイコプラズマはウイルスと異なり、栄養があればヒトの細胞外でも増えていきます。
また、細菌には、体を保つために外側に細胞でいう膜のような壁がありますが、マイコプラズマには細菌のもつ壁がありません。 ペニシリン、セフェム系などを代表とする抗菌薬の多くは細菌にある壁を壊して細菌を殺す作用を持ちますが、これらの抗菌薬では壁の無いマイコプラズマに対して全く効果がありません。
この微生物は、気管や喉などの気道に感染し、主に気管から肺で増殖することが特徴です。 以前は夏季五輪の開催年に流行することが多かったため、現在も俗称で「オリンピック病」と呼ばれることがあります。 マイコプラズマ肺炎の感染力・発症するまでの潜伏期間 マイコプラズマ肺炎は感染症なので、人から人へ、咳、痰、唾などで飛沫感染します。 咳が出ている人はもちろん、周りに咳をしている人がいる場合もマスクなどで予防するといいでしょう。
発症年齢は8~9歳がピーク。 痰や唾液、咳で人にうつる飛沫感染のため、学校や会社など集団生活している環境で感染が拡がってしまいます。 年齢的に小学校や中学校での流行が多いです。 大人の場合は、何回も罹ることで多少の抵抗力がつきますが、免疫を長くは維持しにくいのが特徴です。 そのために何年かごとに流行を繰り返します。
2~3年前にマイコプラズマ肺炎になっていると、かかりにくくなりますが、マイコプラズマに対する免疫は、長くは維持されにくいため安心はできません。
感染から発症までの潜伏期間は1~3週間ぐらいで、4週間に及ぶこともあります。 非常に幅があります。 そのためいつ感染したのか原因がわからず、いつの間にか感染していることがあります。 一度流行するとどんどん拡がってしまい、小流行になってしまいます。 季節では秋から冬に多いのが特徴です。 発熱・咳・鼻水・倦怠感…マイコプラズマの初期症状と早期発見のコツ
胸部X線写真では肺は黒くうつりますが、肺炎になると白くなります。
マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪とよく似ています。 全身の倦怠感、頭痛などで、これらの症状が現れてから3~5日後から、咳が出はじめるのが一般的です。 マイコプラズマ肺炎が疑われる症状がある場合、風邪だと思って放置せず、医療機関を受診するようにしましょう。 早期発見が大切です。
主な症状は以下の通り。 喉の痛み 鼻水、鼻づまり 発熱……37℃程度の微熱から39℃以上の高熱 咳、痰のからむ咳(解熱しても1ヶ月近く続く症状) 喘息があると、喘息の悪化、喘鳴(ゼイゼイ・ゴロゴロ・ヒューヒューといった呼吸) 呼吸がしにくい呼吸困難 マイコプラズマは主に気道に感染します。呼吸系に感染すると、上気道炎・咽頭炎・気管支炎・肺炎になります。 特に、肺で増殖するので肺炎を起こしやすく、マイコプラズマ肺炎と呼ばれます。 肺炎球菌による肺炎とは違うため、「非定型肺炎」「異型肺炎」とも呼ばれています。
乳幼児に感染した場合は風邪程度で済みますが、学童期頃になると肺炎を起こします。 同じように大人が感染した場合も肺炎になります。 免疫力が強いほど、肺炎になりやすいのです。
マイコプラズマ肺炎を早期発見するためには、医療機関で検査を受けることが大切です。 検査キットにもよりますが、マイコプラズマ肺炎の迅速検査の正確性は残念ながらあまり高くない状況です。 より正確性を求めるなら、血液検査や遺伝子検査もありますが、こちらは検査結果がでるのに時間がかかります。
そのため、早期発見の一番の手がかりになるのが、周りにマイコプラズマ肺炎の人がいるか、過去4年以上マイコプラズマ肺炎にかかっていないかです。 もし初期症状が同じで上記の条件にも当てはまるのであれば、医療機関を受診するようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎の診断・3つの検査方法 マイコプラズマ肺炎の診断には、3つの検査方法があります。 専用キットによる感染症迅速検査と、遺伝子検査と、マイコプラズマ抗体検査ができる血液検査です。
血液検査の場合、少し専門的になりますが、寒冷凝集反応が陽性になったり、白血球も炎症を示すCRPも細菌感染と違って正常か軽度上昇しているにすぎませんので、採取した血液からマイコプラズマの抗体を測定します。 血液を使って30分で判る迅速検査もありますが、検査キットを置いていない医療機関もあります。 この迅速検査は、感度・特異度(※)がよくありませんので、マイコプラズマ肺炎になっても陰性であったりします。
痰を培養する検査もありますが、こちらは1週間以上かかります。 遺伝子を増やして診断する遺伝子検査は、実施できる施設が限られ、一般的に検査できません。 LAMP法と言う遺伝子検査は保険で検査可能ですので、設備が無い場合は検査会社で検査することは可能です。 遺伝子検査は喀痰検査より早く、迅速検査より時間がかかりますが、診断は正確です。
喉の奥をしっかりとこすってマイコプラズマの菌の成分を検査する迅速検査があります。 この検査はその日に判明して、血液の迅速検査より感度と特異度は良いです。 咳がひどくないと、肺に居るマイコプラズマが喉に付きませんので、咳のひどい時には感度と特異度がよくなります。 喉でのマイコプラズマ迅速検査で陽性であれば、マイコプラズマ肺炎として治療した方が望ましいです。
また、聴診しても肺炎を疑う音を発生しないため、肺炎かどうかは、胸部X線で診断します。 本来黒く見える肺が大きく白くなっていますが、胸部X線だけではマイコプラズマ肺炎と確定することができません。 いずれにしても、断定するためには血液検査を行い、マイコプラズマに対する抗体を検査するのが確実です。
※「感度」とは、病気があるときに、どれくらいの確率で診断できるかを見ます。 例えば、感度90%ですと、病気の人を10人検査して、9人は陽性になります。
※「特異度」とは、病気が無い時に、どれくらいの確率でないと言えるかを見ます。 例えば、特異度90%ですと、病気に無い人を10人検査して、1人は陽性になります。 マイコプラズマ肺炎の治療・治療薬の効果・副作用
知っておきたいマイコプラズマ肺炎の治療で処方される薬のこと
マイコプラズマ肺炎の治療では、抗菌薬による薬物療法が用いられます。 効果のある抗菌薬の中で比較的安心して使用できるのは、マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンなど)です。 効果のある抗菌薬を3日程度使用すると、マイコプラズマはかなり減少し、感染力は低下します。 また、咳や鼻水・鼻づまりがひどいときには、咳や鼻水を抑える薬や鼻づまりを抑える薬を使います。
子供にとっては苦い抗菌薬であることが多いので、飲むのを嫌がる子が多いようです。 アイスクリームなどに混ぜたりするといいでしょう。 スポーツ飲料に溶かすとより苦くなるので、注意しましょう。
■抗菌薬 マクロライド系抗菌薬(エリスロシン・クラリシッド・クラリス・ジスロマック・リカマイシン・ミオカマイシン・ジョサマイシンなど) テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど) キノロン系およびニューキノロン系抗菌薬 エリスロシン・クラリシッド・クラリスのマクロライド系抗菌薬は、喘息の治療薬であるテオフィリンと相互作用で、テオフィリンの副作用を引き起こす可能性があります。
最近問題になっているのが、このマクロライド系抗菌薬が効かないマイコプラズマが増えていることです。 2000年頃は15%程度でしたが、2006年では30%になっています。 2011年では89.5%に達していました。 大阪府の調査では、数は少ないものの、2013年66.7%、2014年73.3%、2015年41.8%と低下傾向にあります。 私自身も、マイコプラズマ肺炎と診断してマクロライド系抗菌薬を使っても、通常のように効きがよくない人がある実感があります。
1週間以内に限りテトラサイクリン系抗菌薬を使用したり、ニューキノロン系抗菌薬であるトスフロキサシンを使うことが多くなりました。 ただし、薬剤耐性マイコプラズマ肺炎で合併症が多くなることがないと言われています。 また、マクロライド系抗菌薬が効かないマイコプラズマは増殖する力は弱いです。 従って、まずは、マクロライド系抗菌薬が使用することがガイドラインで推奨されています。
テトラサイクリン系抗菌薬は、8歳以下の子供に2週間以上長く使用すると、歯が黄色になったり、骨の発達に影響を受けると言われたりしています。 キノロン、ニューキノロン系抗菌薬も、関節への影響から子供にあまり使用されません。副作用に注意して抗菌薬を使う必要があります。 トスフロキサシンというニューキノロン系抗菌薬は、マイコプラズマに効果がありますが、肺炎と中耳炎のみでの使用になっていますので、マイコプラズマ肺炎になっている場合には使用が考慮されます。
妊娠中の場合、どの薬も安全とは言いきれないため、薬を使用しないことが多いです。 しかし、妊娠中でもマイコプラズマ肺炎の症状改善を優先して、マクロライド系抗菌薬が処方される場合もあります。 マクロライド抗菌薬は妊婦さんにも比較的安全と考えられているためです。 マイコプラズマ肺炎と喘息の関係・注意すべき合併症 もともと気管支喘息がある場合、マイコプラズマによって咳がひどくなり、喘息発作を引き起こされてしまうことが多いです。喘息で使用する気管支拡張薬であるテオフィリン(テオドール・テオロング・アミノフィリンなど)は、マイコプラズマに効く抗菌薬と相互作用を持つため、使用する前に注意が必要。
喘息以外にも、マイコプラズマは肺炎だけでなく、時に脳炎や脳症(2.6~4.8%)、下痢や嘔吐などの消化器症状(8~15%)、肝腫大(8%)、肝機能異常(43.6%)などの肝炎、じんましん、多型滲出性紅斑などの発疹(3~33%)、心筋炎、赤血球が壊れる溶血性貧血などを起こすリスクもあります。
もし以下のような症状が出た場合は注意が必要です。 黄疸 疲れやすいなどの易疲労感 けいれん、意識がなくなる意識障害 盛り上がった赤い発疹、かゆみのある地図のような湿疹 肝炎・脳炎・じんましん・多型滲出性紅斑などの可能性がありますので、医療機関に受診した方がいいでしょう。
「人工地震」と「指向性エネルギー兵器」の攻撃!!
次は、生物兵器の散布を洗礼!!
インフルエンザが大流行しています!!
次は「緊急事態条項」の施行です!!
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