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福島第一原発は、日本列島を廃墟にする!

福島第一原発は、日本列島を廃墟にする!

国民は、どうなるの?

日本民族は、祖国を失ってジプシーとなるのか?

日本列島を廃墟にして、日本民族を世界に振り分けて、放射能を無害化し、日本列島に住み着くことのできる技術を持つ者達がいる!

「反原発への熱い想い!!」

2015年7月11日 札幌 講演(代読)原稿  あまちゃん!!

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 2011年3月11日に起きた歴史上まれな巨大地震によって、「絶対に事故を起こしてはならない」原子力発電所が巨大放射能汚染事故を起こし、数十万人の人々が4年たった今も居住地に戻れず避難生活を送っています。

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 事故から四年も経って、「ほとんど放射能の被害が出てないじゃないか」、と政府の説明に騙されてる方がたくさんおられると思いますが、とんでもない間違いです。
 本当は、すでにたくさんの方が放射能で亡くなっておられ、さらに我々の想像を絶する人数が、これから死んでゆかねばならないのです。
 それだけではすまない。50年100年先の未来にまで民族の遺伝的劣化、滅亡という恐ろしい結末が待っています。

 放射能の本当の被害は、被曝後五年目あたりから目に見えるようになって、その後半世紀ではきかないくらい長い時間、恐ろしい病気が多発し、やがて人類の遺伝的劣化を拡散させ、じわじわと滅亡に追い込んでゆくのです。
 被曝の恐ろしさは決して、すぐにはわかりません。
 それが分かったときには手遅れになっているというのが放射能の本当の恐ろしさです。

 「そんな恐ろしいことを聡明で立派な科学者がやるわけがない」
と思う方もおられるでしょうが、実は科学者というのは我々の想像よりはるかに馬鹿なのです。

 例えば、東京大学の関村直人教授は、原発がメルトダウンしている最中に「絶対メルトダウンなど、するわけない」と根拠のない憶測をNHKテレビに出ずっぱりで解説していました。
同じく大橋弘忠教授は「プルトニウムは重いから飛ばない」と物理学の常識さえ無視して見え透いたウソを宣伝していました。

 この事故で我々が得た教訓は、「科学者というのは、自分たちの利権のために平気で嘘をつく人々」 ということでした。
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 事故を起こした福島第一原発というのは、すでに30年以上も前から設計の欠陥が指摘され、全電源喪失によって巨大事故を起こす可能性を指摘されていましたが、第一次安部政権で「全電源喪失事故など絶対に起こりえないから対策の必要はない」と安部首相が国会で答弁していたのです。
 それが実際に起きてしまいました。

 問題は、この事故が起きてから、東電も国も、誰一人として事故の責任をとらず、本当は東日本に住む3000万人の人々を安全地帯に避難、移住させなければならないのに、「そのまま住んでも安全、汚染地の農産物を食べても安全」と見え透いたウソを言って、もの凄い放射能汚染地に、そのまま住民を居住させ続けている結果、絶対に取り返しのつかない恐ろしい巨大な悲劇が起きることです。

 安部晋三首相は「福島第一原発事故で一人も死んでいない」と言っていますが、これは彼の十八番である口先のデマカセです。

 たとえば避難中に亡くなった「震災関連死」について、今年4月段階で、福島県では1884人出ていますが、震災によって直接亡くなった1607人より多くなっています。
 割合は関連死が1.2対、直接死1です。
 ところが、隣の宮城県では震災関連死が910人で、直接死は9537人。割合は1:10です。
 この差は何でしょうか?

 おまけに福島県では、大津波と揺れで人が生きてられないような被害を被った地域は少なかったのです。多くの死者が発見された場所は、何の被害もない土地でした。
 だから関連死の大半は震災被害でなく、実は放射能被曝のあった地域から出ていたのです。
 
 岩手県は、どうでしょうか?
岩手県の震災関連死は450人です。直接死は4673人、おおむね1:10くらいで、宮城県と、ほぼ同じ比率で、これが、原発の存在しなかった場合の被害の割合であることを証明しています。

 なぜ福島県だけが1:1以上になってしまうのでしょうか?
 常識的に考えれば、福島県の関連死は190人以下のはずです。それが10倍も出ている。
つまり、この、ありえない差の1700名こそ、他県では小さかった放射能被曝による死亡であると考えるしかないのです。

さらに、福島県では、震災直接死と決めつけられた1607人人のなかに、たくさんの急性被曝死が含まれている疑いが強いのです。
 例えば、大熊町東平で発見された遺体は測定器が完全に振り切れるほど激しい放射能汚染を受けていましたが、震災被害はまったくない土地でした。
 本当の被曝死は2000名をはるかに超えるはずです。

 どなたか、そうでない特別な理由を考えられる人はいますか?
 こんなことは小学生でもわかる簡単な理屈です。
ところが、事故を起こした東電も、管理する国も、それどころかマスコミまで、原発放射能によって2000名以上が死亡した疑いが強いことについて一切口をつぐみ、国民に何一つ知らせようとしません。
いったい、どうなってるのでしょうか?

 一企業にすぎない東京電力が、自分たちのミスによって大事故を起こし、数千名の人を死なせてしまった。これから数え切れないほどの人々が、事故によって死んでゆかねばならない。
 皆さん驚かれるでしょうが、実は日本人だけで450万人の犠牲者が出た太平洋戦争よりも桁違いに凄い死者が出る可能性が強いのです。
 これは統計だけに表れる真実です。

 当然ですが、企業のトップは厳しく糾弾され、逮捕され法の裁きを受けるのが法治国家の常識です。ところが東電の最高幹部だった勝俣会長や清水社長は、何の批判も受けず、逮捕もされず、電気料金から10億円近い退職金を受け取りドバイに逃げて、悠々自適の生活を楽しんでいるのです。
こんな馬鹿なことがありますか?

 政府や東電は、放射能被曝の害が出るまで5年という長い時間がかかることを逆手にとって、「数年間、何も起きないのだから放射能被曝など何の害もない」と決めつけて、百年近い放射線の取り扱いの経験から定まった国際的な基準値を勝手に変更してきました。

 事故前まで国民大衆が1年間に受ける被曝限度は1ミリシーベルトという基準があり、これは全世界共通の国際的な合意でした。
 ところが、ガンマ線による外部被曝だけで、そこに住めば年間1ミリを超える被曝地域が福島県の数倍にも及ぶことが分かり、政府は住民を避難させるのではなく、基準を20倍にするというウルトラCの奥の手を使って無理矢理、住まわせることにしました。

 みなさん、1ミリシーベルト被曝すると、日本全体で、どれくらい死者が出るかご存じですか?
 答えは8000名です。交通事故とほぼ同じ割合になります。
 死者の大半がガンを引き起こすことで死亡するとICRPという被曝評価機関によって国際的に認定されています。
 自民党政府は、それを20倍にしました。
 つまり単純計算でも、東京電力の金儲けのための放射能によって、年間16万人が死んでもかまわないという政策を実行してしまったのです。

 こうなれば自民党が東京電力の利権を守るための機関であると、はっきりと分かります。これで東電幹部が逮捕されない理由も分かります。
 自民党は過去、東電から莫大な政治献金を受け続けてきました。
 民主党も同じです。だから両政党とも東電を糾弾せず、守ろうとしてきたわけです。

 そして、マスコミが被爆死の真実を決して報道しないことも同じです。
 日本のマスコミはコマーシャル代金によって成り立っています。
 その最大のスポンサーこそ電力会社なのです。もし真実を書いてCMを切られたら倒産させられてしまうから、スポンサーに都合の悪い報道を自粛するわけです。


 原発放射能による被害は、チェルノブイリ事故という先例があり、これを研究すれば、日本でこれから何が起きるのか誰にでも分かります。
 分からないで自民党や政府の安全デマを盲信している人たちは、チェルノブイリを一度として調べない、何が起きたかについて目も耳も塞いでいる人たちだけです。

 チェルノブイリで何が起きたのか?
 その本当の意味は、統計数字にしか現れてきません。
事故から五年後、チェルノブイリ事故は本当の恐怖を世界中に見せつけました。
 1986年の事故から5年後、1991年に戦後世界を冷戦の恐怖で支配した鉄の帝国、ソビエト連邦共和国は、突然、この世から消滅してしまいました。
 最後の大統領、ゴルバチョフは、「チェルノブイリ事故によって国家の威信が失われ、国民が誰も政府を信用しなくなったせいだ」と、はっきり述べています。

 この年、ロシアでは平均寿命が、事故が起きなかったと仮定した場合に比べて実に7歳も低下したことが明らかになりました。
 死者に換算すれば数千万人ということになります。

 ソ連から独立したウクライナでも、2004年にチェルノブイリ事故による死者は150万人と公表しました。
 でも統計上の人口喪失は実に700万人に及びます。

 ベラルーシは悪名高い独裁政権で、事故後の統計をねつ造してしまったことが知られています。
 住民が多数死亡した都市に移民を大量に送り込み、無理矢理人口のつじつまを合わせたのです。
 安部政権もベラルーシと同じことをやろうとして、海外から大量の移民を受け入れると表明しています。

 現在、チェルノブイリ事故から29年も経っていますが、放射能の傷跡は癒えるどころか、ますます激しく人々を苦しめ続けています。
 セシウム137やストロンチウム90の半減期は30年です。
 つまり、主要な放射能は、まだ半分しか減っていない。ほぼ消えるには300年を要するのです。

 チェルノブイリ周辺諸国では、子供たちの多くが多数の病気を抱えるようになり、寿命を全うできる人がほとんどいなくなっています。
 北ウクライナでは、子供たちの95%が何らかの病気を抱えていると報告されているのです。

 これと同じことが必ず日本でも起きます。
 この原稿を書いてる最中に、福島での甲状腺検査報告会があり、子供たちの甲状腺ガン確定者が117名になったと報道されました。
 事故前の日本や世界では子供たちの甲状腺ガンは100万人に一人しか発生しません。
 ところが福島では38万人中117名で300倍に増えています。

 これほどの恐ろしい現実を突きつけられても、なお福島医大の医師たちは「甲状腺ガンと被曝は無関係、大規模な検査をしたから、たくさん見つかったにすぎない」と決めつけています。
 もう呆れかえって見ていられません。ここまで東電を守るためにウソをつき続けるのかと驚嘆する思いしかありません。
 星北斗なんて座長には人の血が流れていないのでしょう。

 福島県は事故直後、正しい汚染情報を示していたSPEEDIの情報を隠蔽してしまったことが知られています。
 この隠蔽によって、もっとも汚染の激しい飯舘村方面に逃げた数万の人々が、しなくてもいい被曝をさせられたのです。
 隠蔽を命令した佐藤雄平福島県知事は、息子二人を東電社員にしていて、選挙運動なども東電に委嘱する東電のロボット知事として知られていた人物です。

 福島第一原発事故で放出された放射能の量がチェルノブイリより少ないと東電や政府は発表していますが、これも真っ赤なウソです。
 アメリカやフランスの学者よる推計では、最大チェルノブイリの10倍以上と見積もられました。
 ただ降り注いだ場所の大半が太平洋だったために日本列島の汚染は東日本に限られました。
 それでも人口密度がチェルノブイリ周辺諸国の5~10倍と高いため、被災者の総数でいえばチェルノブイリ事故よりも、はるかに多くなってしまいます。

 つまり、これから日本で、チェルノブイリをはるかに上回る放射能被曝の実害が出てくることが約束されているのです。

 被曝障害が目に見えるようになるのは5年後といわれ、2016年です。
これを2016年問題と言いますが、みなさんネットで検索してごらんなさい。
 まったく無関係の、訳の分からない2016年問題がゴロゴロ出てきて、肝心の被曝発症問題が見えにくくされています。
 これは政府や東電の指示により、電通系のネット工作員が意図的に隠蔽目的でやっているものでしょう。
 ネットには安全デマをまき散らし、被曝の危険性を隠蔽する政府系工作員が本当にたくさんいて、無知な人たちに対し安全デマの洗脳工作を続けているのです。
 真実を述べている反原発ブロガーや私なんかも、発言がすべてデマであるかのように誹謗中傷を受け続けています。

 しかし、どんなに隠蔽しても被曝障害は隠しきれるものではありません。

 公表された統計データを解析している「めげ猫タマのブログ」によると、福島中通り地域の福島市・郡山市・二本松市など各都市では、事故前と比べて2012年、13年の死亡率が10%以上もあがっていました。
 最近の報告で、2014年の死亡率が事故前より13%も上がったことが書かれています。
おそらく、今年、来年と死亡率は信じられないほど劇的に上がるはずです。

 また、プライバシー関係法や医師法などをタテに公表を妨害されていますが、福島周辺では、たくさんの奇形児やダウン症など知的障害児が生まれるようになったと報告があります。
 これから事故時、胎内にいた子供の被曝による知的障害の問題が表に出てきます。

 放射線影響研究所の報告によれば、三ヶ月齢胎児で5ミリシーベルト以上被曝した子供の4.4%が重度知的障害を来すと書かれています。
 福島で被曝させられた妊婦の大半が、軽く5ミリシーベルトを超えていました。知的障害がはっきり見えるのは五歳くらいと言われているので、軽度も障害を含めて、これから恐ろしい現実と向き合わねばなりません。

 2015年の夏を過ぎれば、爆発的に被曝障害が出てきます。
 多くは心筋梗塞・脳梗塞などの循環器系障害とボケをもたらす神経障害で、膨大な死者や事故が出てくるでしょう。そして、子供たちのガンや白血病が激増します。
 すでに福島では事故前の60倍の小児ガン発症率になったと報告があります。大人は子供より発ガン感受性が鈍いのですが、それでも五年後から40年後にかけて、もの凄い発ガン死亡が続くことをチェルノブイリの実例が示しています。

 被曝障害発症のピークが来年2016になります。
 そのピークは30年ほど続き、50年、100年経っても衰えずに人々を苦しめ続けるでしょう。
 ネットで2016年問題を調べれば、妨害のなかにも真実の記録が見つかるはずです。

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 私は30年ほど前、放射線を扱う仕事をした経験があるので、被曝についても、ある程度詳しく知っていました。
 それに先立つ40年ほど前から原子力発電の恐ろしさを知り、反原発行動に参加していました。
 放射線の仕事に就いたのは、もっと詳しく知りたかったからです。

 核物理を少しでも勉強したことのある人なら、ほとんどの人が原発の持つ本質的な欠陥に気づいているはずです。

 原発の運転は、実は非常に簡単なものです。
 そのまま近づけて放置すれば核分裂を起こしてしまう危険な核燃料を炉心に入れて、核分裂を止める制御棒を入れて臨界反応を抑制します。
制御棒を抜けば勝手に臨界反応が進み、巨大な熱が発生します。
 この熱でボイラーを沸かして発電機を回すだけの仕組みです。

 このとき、核燃料が入ってるジルコニウム燃料棒の融点は800度くらい。臨界核反応の熱は2400度ほどになるので、冷やさなければ短時間でメルトダウンしてしまいます。
 ひとたびメルトダウンして燃料がドロドロに溶けてしまうと、危険な臨界が加速し、熱が逃げられないため温度が4000度を超えてしまいます。
 こうなると、もう誰も手がつけられず、圧力容器や格納容器の底を溶かしながら、どんどん核燃料が沈降してゆきます。
 これを、アメリカの原発がメルトダウンすると地球の反対側の中国にまで到達するというジョークから「チャイナシンドローム」と呼びます。

 一方、燃料被覆管のジルコニウムが900度で水と反応すると大量の水素を出す性質があって、もし原子炉から水素が漏れ出して酸素が供給されると水素爆発という現象を引きおこします。
 このとき炉心に貯まっていた莫大な放射能が外気に放出されるわけです。

 ただしフクイチ三号機で起きた巨大な爆発は、水素爆発と臨界爆発が組み合わさったものとアメリカの専門家が指摘しています。

 原子炉が冷却能力を失ってメルトダウンが始まるまでの猶予は3時間程度しかありません。
 ジルコニウム溶融の安全限界も非常に小さく危険なものです。

 このため、ECCSなど3種類の冷却安全装置が非常用に設けられていましたが、すべて津波と地震による故障、電源喪失のために使えませんでした。
 全電源喪失のための対策は皆無だったのです。
本当は空冷式装置があったのですが、小泉政権時代、無駄で金がかかるとして撤去されてしまっていました。
 このためフクイチは人類史上最悪の放射能放出事故を起こしました。

 東電は、フクイチ建設当初から東北沖で巨大地震が起きることを知らされていましたが、トップがたかをくくって「高さ20mの津波など起きるはずがない」と決めつけ、何の対策もとらなかったので、このような全電源喪失を起こしてしまったのです。

 そもそも、たった3時間で人類の誰一人手のつけられない凄まじい事故になる原子炉の構造、安全性の余裕のなさに大きすぎる問題がありました。
 原子力は戦争を止めることさえできない未熟な人類が手をつけてはいけないパンドラの箱だったのです。

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 こんな恐ろしいものを、誰が何の目的で日本列島に54基も作ったのでしょう?

 それは日本の原子力政策の礎を作った正力松太郎と中曽根康弘を見れば分かります。
 二人とも旧日本軍関係者で、中曽根は海軍主計中尉という超エリートであり、正力は警視庁警務部長から大政翼賛会の総責任者になった軍国主義の親玉とも言える人物です。
 二人とも、目指すところは「日本国の威信」であり、強い軍事力に支えられた偉大な国家を目指すという思想の持ち主でした。

 日本軍の復活と強力な軍事力拡大に憧れていた二人が原子力に期待したものは「核武装」しかありません。
 当時、敗戦国として軍備拡張を厳しく監視されていた日本が核武装する道は、「平和利用」の名で核原料を蓄積し、取り扱いノウハウを持った技術者を育成することしかないと考えられたのです。

 正力による原発導入に対して、電力会社首脳は最初、強く拒否しました。
 当時、まだ広島長崎の惨禍が鮮明な記憶に残っていて、もし原発事故を引き起こせば凄まじい惨事が起きるのが確実であることと、その対策に国家予算が吹っ飛ぶことが知られていたからです。

 これに対して正力は、鞭と飴を使い分けて対応しました。
 原発を作った会社には多額の補助金を与え、事故時の賠償保険まで導入しました。導入を拒否した会社には電力売買の許認可権をちらつかせて脅しました。

 正力は原発を導入しなければ電力会社が採算を取れないように追い詰めて無理矢理作らせたといっても差し支えありません。
 こうして世界最悪の地震大国日本に、54基もの恐ろしい原子炉が勢揃いすることになりました。
 
 日本列島は世界中の地震の一割が発生する地震超大国です。
 とてもじゃないが事故を起こせば絶対に取り返しのつかない原発など導入できるはずがないのです。そこに多数の原発群が作られてしまっている。
 これを見て、世界の原子力専門家が、その危険性に驚き警告を発してきましたが、日本政府はそれを無視するばかりでした。

 おまけに隣国の北朝鮮・韓国・中国・ロシアは話し合いが通用しない理不尽な狂気の見える軍事国家です。
 もし国家間の争いになり戦争に突入したなら、最初に狙われるのは原発なのです。例えば世界最大級の浜岡原発や柏崎原発に核ミサイルが飛んできたら、正真正銘、日本列島はそこでオシマイとなります。
 この意味でも原発は絶対に作らせてはならなかったのです。

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 私たちが原発問題を深く考えるためには、表面的な科学技術の進歩を手放しで喜ぶようではいけません。
 人の幸せの意味と、国家や科学の関係を深く理解しておかねば権力者に惑わされるばかりで、本当の幸福な社会を掴むことなどできないのです。

 そもそも、どんな理由で人類滅亡しかもたらさない核兵器や原発が登場してきたのでしょう?
 そもそも原子力の平和利用なんてキレイゴトから始まった原発ですが、本当は決して平和利用ではなく、その正体は核兵器のための軍事利用なのです。

 原発は事故が起きたときの凄まじい被害や、廃棄物処理の絶望的困難さから発電目的で利用することなど、全く無意味な代物であって、だからこそ「トイレなきマンション」と揶揄されてきたのです。
 もし本気で電力開発のための科学技術を追求するなら、廃棄物の出ないローコストの手段など無数にあります。
 水力・地熱・風力・太陽光・波浪、重力・振動と実に賑やかで素晴らしい成果が上がっています。

 どんな酔狂で、わざわざ廃棄物処理さえ、まったく解決の目処さえ立たず、人類の未来どころか地球生物の未来さえ危うくする原子力に手を出さなければならないのですか?

 理由はただひとつ。
 兵器としての威力に魅力を感じているからです。
 人をまとめて殺せる。それだけの意味しかありません。
 核に手を出したがる人たちに共通するのは「もの凄い恐ろしいものを手に入れて優越感に浸りたい」
 それだけなんです。
 これだけの愚かな欲望のために全人類と未来を犠牲にしようとしているのが原発推進者たちなんです。

 核兵器を持っているというだけで安部晋三のような戦争マニアは恍惚感、エクスタシーを感じるのでしょう。
 優越感への憧れは、すなわちもの凄いコンプレックスを持っているということです。
 ヒトラーも三流の絵描きにすぎなかったのですが、政治の世界に人々を熱狂させる役者として登場し、第一次大戦におけるドイツ国家敗戦というコンプレックスを恐怖のドイツという、とんでもない優越感にすり替えてみせました。
 安部晋三も、周囲が全部東大卒でエリート集団なのに、自分だけ非常にできが悪く、三流エスカレータ校に進まざるをえなかった。
 このコンプレックスが「世界に冠たる日本」という強烈な優越感妄想を駆り立てているに違いありません。
 
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 いったい、どういう理由でヒトラーや安部晋三のような狂人が歴史の表舞台に出てくるのか?
 原発や核兵器のような未来を破壊することしかできない「科学的成果」が出てくるのか?
 筋道を立てて理由を考えなければなりません。

 原子力というのは最初は知的好奇心から発見されましたが、権力者は、すぐにこれを戦争のための大量殺戮兵器として利用しようとしました。
 それを保有する理屈は、「相手を滅亡させることのできる兵器を誇示すれば戦争を止めることができる」というものでした。

 さらに、批判をかわすためにキレイゴトで隠蔽し、「平和利用」という欺瞞を始めました。

 国という巨大組織が成立すると、やることは他国を圧倒して一番になりたがることと、気に入らない他国を攻撃する戦争だけです。
 組織ができると、組織の利権拡大だけが目的になって、人に対してどうあるべきか? という視点が消され、犬のように飼い主に従う人材ばかりが望まれます。
 これは国でも企業でも同じことです。
 金儲けだけが目的になった企業とは何でしょうか?
 戦争せずにはいられない国というのは何でしょうか?

 人類史数百万年の大半を占めるのが母系氏族社会ですが、この時代には「国」なんて存在しませんでした。人の集団があっただけです。
 この頃、他の集団を攻撃して自分だけが一番になりたい組織なんて、ありませんでした。

 やがて人が増えて争いごとが増えたりすることによって男の力が強くなり、女性が畑を耕したり子育てをする。男性が猟をしたり他部族と争ったりする、という具合に分業が始まることで男系氏族社会(家父長制社会)へと変化し、それがそのまま国家へと変わってゆきます。

 
 西洋史でいえば、ちょうど5000年くらい前のことで、男の支配する社会が成立するとともに、女は男の所有物にすぎず、男の子を産むための道具としての隷属的な地位に貶められてゆきます。
 この頃の社会は一夫多妻制で、妻が他の男と浮気すると残酷な刑罰で殺される時代になり、男は強い兵士として期待される人間疎外の社会になってゆきます。

 この頃の「国」には世界共通の特徴があります。
 それは、必ず壮大な神殿を造って権力者が神の権威を背景に国民を統治しようとすること。
 軍隊が成立すること。
 権力を装飾するために科学技術を発展させようとすること。
 女性が男性に隷属させられること。
 などです。
 
 国が成立すると、やることは、すべて同じです。

 そうして、国家が必ずやる共通点は、現代に至っても何一つ変わっていないのです。

 「壮大な神殿」は何でしょうか?
 これこそ原子力発電所ではありませんか?
 その宗教は「科学技術信仰と拝金主義」です。

 リニア新幹線計画を見て手放しで喜んでいる愚かな人もいますが、あんなものは人間社会には無用の長物であり、凄まじい自然破壊を起こす超愚行でしかありません。
 我々が本当に必要としているのは、安全に歩ける道、自転車で走れる道です。
 権力者たちは、人々が手の届かない壮大で特別な技術を権威として、科学と金儲けが自分たちを救ってくれるとの信仰を抱いているのです。

 国家というものは、支配する民衆に強烈な畏敬を抱かせ、その力に恐怖心を抱かせるものでなければなりません。
 国家に逆らうと、ひどい目に遭うと民衆を脅すものでなければならっず、特別な権威があると信じ込ませるものでなければならないのです。

 この目的で利用されるのが、科学技術であり、軍隊であり、死刑制度であり、天皇と支配者の権威に他ならないのです。

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 「科学技術が人類の豊かな未来をもたらす」
 と私たちは幼い頃から洗脳され続けてきました。
 だから原発のような技術が必要なのだと信じ込まされ、愚かな原発建設に突き進んだのです。
 しかし、よく考えてみましょう。

 科学技術が進歩して、本当の幸せがもたらされたのですか?

 電灯、車、洗濯機、冷蔵庫、高速道路、確かに便利にはなりました。しかし、それによって、あなたは本当に幸せになりましたか?

 10時間かかる場所に移動するのが1時間ですむようになった。
あなたは余った9時間が本当に人に幸せをもたらしたと思いますか?
 短縮された9時間の分だけ余計な仕事を増やしただけではありませんか?
 のんびり歩いて風景を楽しんできた時間が失われただけではありませんか?
 冷蔵庫のおかげで、いつでも生ものが食べられるようになった。
 だけど、そのせいで発酵食品や乾物が失われた。いったい、どちらがトクなんでしょうか?
 テレビが普及して、いつでも面白い番組が見られるようになった。だけど、そのせいで家族の大切なコミュニケーションが失われたのではありませんか?
 科学技術の粋を集めた原発が稼働するようになった。
 だけど、そのせいで人類が滅亡としようとしているのではありませんか?

 私たちは、本当に幸せな社会、心が豊かになり、持続可能な未来が約束された社会をキチンと考えなければなりません。

 それは決して、科学技術が発達し、便利にはなったが人々の一挙一頭足まで厳格に管理される息苦しい社会ではありません。
 そんな社会には笑顔がありません。社会を支配する力の強い者が、大多数を利権のために利用するだけの奴隷社会にすぎないのです。

 「本当の幸せとは何か?」

 この視点をキチンと理解できるようでないと、政府や学者の詭弁に騙されて、悲惨な奴隷にされ、未来を奪われるだけです。

 私たちの幸せとは、あなたの笑顔なのです。笑顔のある社会こそ幸せな社会であって、どんなに便利でも笑顔のない社会ではありません。

 ブータンという国は、ずいぶん金儲けや科学では遅れた国ですが、民衆が自分たちを幸せと思う点では世界一です。
 便利さではなく、そこに人々の交流と笑顔があるかが、本当の良い社会の指標ではありませんか?

 
 フクイチ事故の本当の原因とは何か?
 もう一度、別の視点から考えてみましょう。

 本当は、半世紀前に原発が建設され始めたときから、いずれ、それがチェルノブイリや福島のような恐ろしい巨大事故をもたらすことを、推進派・反対派を問わず誰もが予感し、大きな不安を抱いていたのです。

 原発が安全なまま無事に役割を終えるなどと考える人は、ほとんどいなかったでしょう。
 みんな心の底で、いつか必ず取り返しのつかない事故を起こすにちがいないと考えていた。

 しかし、推進派の誰も、それを口にすることができず、考えることさえ許されなかったのです。
 ひたすら「原発は安全」と、根拠のない呪文を唱え続けるしかなかった。

 人が、ある妄想に支配され、それを神のように信仰し、信じこんでしまうと、全体の問題を考えることさえできなくなり、必要な情報が見えなくなってしまうのです。
 人は「見たいものしか見えない」脳の仕組みを持っているからです。

 1960年当時の、敗戦コンプレックスにうちひしがれた日本社会で、原発推進派が見ていたものは、「核兵器を持ちたい、核武装をして一流国家と呼ばれたい」といった妄想だけでした。
 それがもたらす凄まじい負の側面を直視することを一切拒否してきた。

 原子力はエネルギーを生み出すのはいいが、廃棄放射能を上手に始末する技術は一度たりとも開発されたことがありません。
 安全な取り扱い技術など核開発には存在しないのです。

 原発で核エネルギーを発生させれば莫大な放射能が生じる。
 核廃棄物を処理する技術など地球上のどこにも存在しない。そうなれば中途半端で失敗ばかりする愚かな人間が、ずさんな保管から、やがて環境中に放射能が漏れ出すことなど幼稚園児でも分かる理屈です。

 こんな分かり切った恐ろしい現実でさえ、原発推進派の目には決して映らず、「見たくないものはみえない」という習性によって、誰もが考えることさえ拒否していました。

 「未来の誰かが解決してくれるだろう」
 この陳腐な屁理屈が推進派の唯一の結論だったのです。

 推進派の誰もが心の底で巨大事故への不安に怯えながら、誰もそれを口にすることができず、考えることさえ放棄されたままフクイチ巨大事故の日を迎えました。

 やがて東日本の大半が、子供たちの命を奪い取る恐ろしい汚染地域であり、居住不能である現実が認識されるときが来るでしょう。だが、そんな程度の被害では決してすまないのです。

 もうすぐ、太平洋の魚介類が危険で食べられない現実を突きつけられることになります。
 日本だけでなく、北半球の多くの人々にも深刻な内部被曝の被害が及んでいきます。
 このとき、ウソをついて被曝を隠蔽してきた日本政府は全人類からの激しい非難を受けて存立不可能になるでしょう。

 そして数世紀どころか、未来永劫、人類滅亡の日までプルトニウムなどの危険核種が生物の生存を脅かし、破壊し続けることも思い知らされるでしょう。

 いったいなぜ、このような知性と対局にある妄想と暴走がまかり通ったのか?
 その理由を考えることを抜きにして、本当の原発対策は不可能です。

 推進派の妄想を突き動かした心の原動力は何だったのか?
 それは「核兵器を保有する強大な国家」への憧れであり、軽薄な幻想です。

 なぜ、他国を圧倒する強大な国家を求る必要があったのでしょう?
 なぜ、「美しい国家」などと人間社会に何の役にも立たない見せかけだけの虚構を求めたのでしょう?
 なぜ「人に優しい国家」という本当に必要な国の姿が彼らに見えなかったのでしょう?

 こうした願望の根底には、必ず個人のコンプレックスが含まれています。
 我々は「強い美しい国家」なる幻想妄想が、どんな仕組みでネトウヨや安部晋三のような愚かな人々を支配するのか、しっかり確かめておかねばなりません。

 戦後保守政権のなかで、国家主義の妄想を前面に出したのは、中曽根康弘ですが、彼は海軍の超エリート将校として敗戦を迎えました。
 20歳そこそこの若者が三千名の大隊長を任され、敗戦の苦難を思い知らされたのですから、心の底に悔しい思いが残ったでしょう。

 それから朝鮮で麻薬を販売していたA級戦犯、岸信介の孫、安部晋三が登場してきました。

 彼は、周囲のほとんど東大卒で政権の中枢にいたというエリート一族に生まれながら、一人だけ学力が不足して無名のエスカレータ学校に進学しています。
 自分の学校の字さえ、まともに書けない。麻生太郎と並んで小学生の国語さえ、満足にできない人物です。
 このコンプレックスが、おそらく彼の強烈な妄想の原動力なのでしょう。

 「美しい国」 という空虚で軽薄で無内容な妄想を掲げて軍国主義復活に全力で突っ走ります。
 彼には小馬鹿にされた自分の人生を「偉大な宰相」という賛辞で飾りたいという低俗な欲望がありありと見えます。
 だから国家予算二年分もの国民資産を外国に垂れ流して海外からの賛辞を期待したのでしょうが、結果は真逆になり、日本を代表するファッシスト、放射能被害を隠蔽する嘘つきとして世界に知られるようになりました。

 中曽根や安部に限らず、核武装、国家主義を推進する議員やトップには共通する特徴があります。
 何が共通してるかというと、みんな強い劣等感を抱えた人物ばかりなのです。
 それは同時に、自分に対して不安感を抱えているということであり、それを強引に打ち消し、優越感にすり替えるために、必ず自分を大きくみせようとします。
 彼らは人をのけぞらせるようなコケオドシが大好きです。
 原発のような高度に見える科学的成果や核武装、戦闘機などを見ると、自分の力が高まって自分自身がみんなから畏敬されるような錯覚を覚えるのです。
 それを自分の力で導入させた、「どうだー!」と威張りたいわけです。
せいぜい、その程度の軽薄な人物が、原発や軍事開発をやりたがるのです。

 こうした心のメカニズムから眺めれば、原発がどのようにして生まれ、何をもたらすのかも想像がつきます。
 原発は、軍事も含めて人間の負の側面の結晶といえるでしょう。それはコケオドシの虚構によって劣等感を晴らそうとする人の愚かな心の反映にすぎません。
 だからチェルノブイリやフクイチのような巨大事故によって、この世から消え去っていくしかない運命なのです。

 チェルノブイリと福島の二つの巨大原発事故によって、もしかすると人類は、というより地球生物は壊滅的打撃を被るかもしれません。

 放射能被曝による障害は、長い時間をかけて発症し、人々を苦しめ続けます。
 被曝から五年目に障害が爆発し、それから半世紀でもすまないほどの時間、人間に地獄のような苦しみを与え、次々に子供たちの命を奪ってゆきます。
 それどころか、恐ろしい遺伝障害を引き起こして数十世代後の人々まで健全な遺伝子を壊し続けるのです。

 この真実が知れ渡れば、というより思い知らされることにより、原発が人類に利用されることも二度とないでしょう。

 これから我々が向き合うべき課題は、このような愚かな自滅的破壊を行った人々の心の問題を解明することではないでしょうか?
 

以上ですが、素晴らしいご意見です。

 

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