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関東圏は、「放射能汚染特区」だ!

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 関東圏は、放射能汚染特区です!

 

2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見


柳沢裕子さん(医師)
2013120915.jpg

船橋双葉病院の内科の柳沢です。
今の状況をずっと、2011年の4月に20ミリシーベルト問題が起きた時からずっと落ち付かない状況で、
よく知らないながらも「おかしいんじゃないか」と。
で、知れば知るほど「これはおかしい」
今年は今、チェルノブイリのかけはしの方からお話がありましたけれども、野呂さんに連れられてベラルーシにも行きました。
ベラルーシの状況も少し学んできました。

11月に、皆さんもご存じと思いますけれども、
原子力規制委員会が20ミリシーベルトを恒久的にいいという様な見解を出すという報道がされました。

で、もう私はうろうろおろおろ、これはもう本当に落ち着かない状態で、今は秘密保護法で騒然としていて、みんな落ち着かない状況で私も落ち着きませんけれども、実際「20ミリシーベルトがいい」という事になることも、それ(秘密保護法)と同じくらいこれは相当まずいことじゃないかと思っています。
今ちょっと遅れてしまったんですけれども、「20ミリシーベルトを許さない医師の会」というのが出来まして、そこで文章をつくりましたのでそれをベースにお話したいと思います。

20ミリシーベルトOKというのは、これはずっとIAEAが一貫してやりたい事なんだと思うんですね。
ベラルーシで、ベラルーシだけじゃないですね、チェルノブイリ基本法で5ミリシーベルトが強制退避。
「そこにはもう住めないというところにした」という、そのいきさつについて、この前行った時にある研究者の方からそのいきさつについて聞いてみたところ、
「負けたんだ」って言われたんですよね。

その話を聞いてみると、実際にIAEA派というのはベラルーシに最初からありまして、始めは45ミリとか25ミリとか、それを押し付けようとしたと。
けれどもそこで、デモとか、実際に具合が悪くなる方もどんどん出ている中で、デモなどが起きても当然それもはねのけたというなかで、「1ミリシーベルトで強制退避にするかどうか」で争ったと、けれども「国家財政を考えろ」というなかで、「負けて5ミリシーベルトが強制退避になったのだ」という話を聞きました。

もちろんウクライナもそういう状況なんだと思うんですけれども、それで福島がどうなっているのか?と言いますと、つまり、IAEAとしてはリベンジの状況になっているのではないかと思います。

IAEAと一体になって、被ばくを押し付ける機関となっているICRPがなにをしたか?といいますと、2011年3月21日に、私今日この文章を持ってきたんですけど、腹立たしいので。こう書いてあるんです。
通常は個別の国の事象に対してコメントすることはありません。
しかし、今回日本で起こった悲劇的事故に鑑み、お見舞いの意を表する。

と言って、しかしそのあとに

緊急時に公衆の防護のために20〜100ミリシーベルトの範囲で限定してよい、とする
ICRP2007年勧告を用いる事を勧告する。

と、こういうふうに押し付けてきたわけですね。
「お見舞い」と言ってこれを言ってきたわけですよね。
もう、「悪魔のささやき」としか思えない。

日本政府は「100から20と言っているうちの20にしたからいいじゃないか」と言ったわけです。

そして今回、これは緊急の時の話と思いましたら、
こっそり「これは永久にする」というのが原子力規制委員会の見解かと思います。

原子力規制委員会にはそもそも医師がいないんですよね。
なんでそこで健康にかかわる問題、
こんな重要なことが決められるのかと、
この1個をとっても全く納得がいかないというものです。

そして、私はちょっと不勉強なんですけれども、
この地球上に20ミリシーベルトという線量のところに、年間ですね、
「誰か住んでる」。ってとこがあるんですか?
高いところありましたよね、でもそこも10ミリぐらいだったような記憶があるんですけど・・・、


なんでこれがいいのか?っていうことだと思うんです。
これが福島でまかり通ると、これが世界基準になると。
こういう状況かと思います。

それで、「20〜100までいい」とかって言っている、その根拠になっているのは、
広島・長崎の被ばく者の研究だと思われるんですね。
だけれども、これを福島の状況に適用することは間違っているんだと思います。
そもそも被ばくというのは少しでも人体にとって影響があって悪いんですよね。
「しきい値がない」って言うのは、ICRPですら認めている事でありながら、
こうやって100だとか20だとかと言ってくる、これは二枚舌なんですね。
この二枚舌だという事はつまり被ばくが悪い事は分かっているけど強制してくるという、
こういう関係かと思います。

シーベルトの問題はもう皆さんは詳しいと思うんです。
件数出してごまかすというやり方で良いと言っている、
内部被ばくのような細かいことは計測できない訳ですから、細かいことは分からないんだけれども、
シーベルトという難しい単位を使って「大丈夫」って言ってくるんですけれども、
ま、こうやってウソをついて、ウソというか、誤魔化すんですね。
誤魔化してくる、それがIAEA・ICRPの被ばくの強制の方法なんだけれども、
広島・長崎の被爆者の研究を使うということも、実は、非常に誤魔化しなんだと思うんです。

って言うのは、「100ミリシーベルト以下は疫学的に差が出ないから」とか何とか言っているんだけれども、
それ以前にですね、「広島・長崎にはほとんど残留放射線が無かった」っていう事を言っているんですね。
これは、「残留放射線に関する放影研の見解」っていうのが、
2012年12月8日に出されていることを最近私は発見しまして、
これはみなさんご存知でしょうか?
その文章にはこう書いてあるんですね。

「残留放射線の関与は初期放射線(原爆が爆発した時に出るバーンと放射線)の
被ばく線量推定値の誤差範囲内にある」というんです。

つまり「ほとんど分からない位に少ない」という事を言っているのではないかと思うんですよね。
この、「ほとんどなかった残留放射線だった」訳なのに、
それで広島・長崎の状況を福島の問題に適用していいのか?って言ったら
それ・・・「ダメ」でしょうね、・・と、思うんですよね。

私たちが区別しなければならないのは、
一回の高線量の被ばくと、持続低線量の、その事が問題だという事は内部被ばくが問題になるんだけど、
これは本当に区別しなければいけない問題で、
広島・長崎の疫学研究をベースに100ミリ以下も安全という事を言っては、絶対にいけないのではないかと。
ここをハッキリ確認することが本当に重要で、
多くの方達は「この研究は大したもんだ」と思っているので、
医者が一番思っているんですよね。
わたしもそうでした。
でも全然保障にならない、むしろ全然分かってない。

分かっているというか、経験的に重要なのはチェルノブイリということになると思います。

私も行ってきました。
言いたいことはやっぱりベラルーシに行ってもIAEA派が完全にのしてきているという事ですね。
ミンスク、ベラルーシのど真ん中にある首都です。
事故が起こった後は、そこで全ての研究とか、治療とかが集約されていましたけれども、
これがどうも2010年に解体されまして、ゴメリに移されたんですね。
解体されて移ったというのは、みんなが移ったわけじゃなくて研究者はミンスクに残るわけです。
って言う事は、チェルノブイリ事故を経験した現場の研究者が行ってないでしょ、ゴメリに。


(この線量では、時間の問題で居住は不可能となる)


で、今ベラルーシに見学に行くと、IAEA派がのしててゴメリに行く訳ですよね。
ミンスクの研究者たちはだから、
ずっとセシウムの体内状態を研究している人も、自分の研究はもう終わりにさせられて、
しょうがないから今髪の毛の中の微量元素を研究していますとか、そういう方にこの前会ったんですけれども、
そういう状況に今なっています。
ベラルーシもIAEA側が勝つというために原発をつくろうとして、みんな嫌がっていますけれども、

でもそのベラルーシでも地産地消はやってないわけですよ。

あそこはその、危険なところでつくっても「みんなで食べよう」って言って汚染地以外の人に食べさせて、
汚染地は、でも安全なものを食べさせたんですね。
あと、土壌測定をちゃんとしている訳ですよね。
もちろん、ストロンチウムもプルトニウムも測っている。
甲状腺の問題も、事故当時ゼロ歳から18歳なんて言わないわけでしょ。
その後もずーっと起き続けているし、
事故当時全てヨウ素131に接しただろうと思われる人は、ずーっとリスクがあって、
ちゃんと検診もしている訳です。
で、なんて言ったって、
5ミリシーベルト以上のところには住んじゃいけないって言うのは未だにそうな訳ですね。

という事で、なんか半分ぐらいしか話せませんでした(笑)

そういう事で「ベラルーシに学ばなきゃいけない」っていう事を言わなきゃいけないと思います。
本当はもっと言いたかったんですけれども、
紙に書いてありますのでそれを簡単に見ていただきたいんですが、

やはり、「しきい値がない」って言う事。
このことの重要性をやっぱり確認しなければいけないと思っています。
この事が確認されないがために、
使っちゃいけない疫学研究を使って「安全だ」と言っているのは、
それは信用してはならない、保障にならない。
だから「しきい値がない」ということを前提に全ての政策をつくり替えないといけないと思うんですよね。
そうじゃないから不信が、信頼がない。
医療に対する信頼が失われて、不安やストレスが増大していると思うんですね。


で、ベラルーシで問題になったのは甲状腺がんだけではもちろんなくて、
とりわけ今後心配になるのは、精神・心理・社会的な問題です。
いろんな精神的な問題が起きてくる。
アル中の人も増えるし、自殺の人も増えるし、物療も増えるしいろんなものが増える。
それが放射線と関係があるかどうかという事は簡単じゃないです。

放射線の影響ももちろんあります。
その上に事実が隠されているという様なストレスが上乗せになったら、
ありとあらゆる、身体的にも精神的にもいろんな問題が起きると思います。

だから本当に、ちゃんとボタンの掛け直しというか、
本当にしきい値がないんだと。
被ばくそのものは人体にとって有害なものなんだという事を
ベースにして政策を立てていかないといけないと思います。

甲状腺については結節の問題とか、
甲状腺の手術後の問題ですね。
手術さえすれば治ったかのような言い方をしていますけれども、
ベラルーシでは今どうなっているか?と言いますと、
半葉切除ではないんですよね。
いま日本では半分だけ、癌があるところだけ取っていると思いますけど、全部取っている訳です。
その上に、ヨウ素131を飲んでいるんですよね。

つまり、半分取ってもまた再発するとか、
それから、全部取ってもまた他のところに出てくる、っていうようなことがあって、
もう最初から狙い撃ちにするという、そういう手術方法をやっているんです。
これちょっと過激な気もするんですけれども、でもそれが彼等の結論だった訳です。

それぐらい甲状腺がんの転移とか再発というのが多かったんだと思うんです。

そういうことも、「手術すれば治る」みたいなそういう言い方で、
「再発の可能性すらいわれていない」と言われています。
なので本当に「何が起きたのか」という事は、やっぱり過去のところから本当に学んで、
「しきい値がない」というところでベラルーシでは戦ったわけです。
その事をもう一度確認して全ての事をやりたい。

そうなった時に放射線の防護の第一原則ですね、
それは「離れる」です。

あたりまえなんですよね。
ですから、今日本の政策で最もやられていないのは、
一番の基本の「離れる」。
つまり移住政策。
それが叶わないんだとしたら、せめて子どもの保養政策。
これは本当に何が何でもやらないといけないというふうに思います。

ちょっと長くなってすみませんでした。


放射線影響研究所 日米共同研究機関
寿命調査(LSS)報告書シリーズ 


要約として日本語で1ページにまとめられている。

<要約より一部抜粋>
原爆被爆者の死亡率に関する研究
第 14 報 1950–2003 年:がんおよびがん以外の疾患の概要

重要な点は、固形がんに関する付加的な放射線リスク
(すなわち、104 人年/Gy 当たりの過剰がん症例数)は、
線形の線量反応関係を示し、生涯を通して増加を続けていることである。
全固形がんについて、線形モデルに基づく男女平均の 1 Gy 当たりの過剰相対危険度は、
30 歳で被爆した人が 70 歳になった時点で 0.42(95%信頼区間[CI]:0.32, 0.53)であった。
そのリスクは、被爆時年齢が 10 歳若くなると約29%増加した(95% CI:17%, 41%)。

全固形がんについて過剰相対危険度が有意となる最小推定線量範囲は 0–0.2 Gy であり、
定型的な線量閾値解析(線量反応に関する近似直線モデル)では閾値は示されず、
ゼロ線量が最良の閾値推定値であった。

主要部位のがん死亡リスクは、
胃、肺、肝臓、結腸、乳房、胆嚢、食道、膀胱、および卵巣で有意に増加した一方、
直腸、膵臓、子宮、前立腺、および腎実質では有意な増加は認められなかった。
非腫瘍性疾患では、循環器、呼吸器、および消化器系疾患でリスクの増加が示されたが、
因果関係については今後の研究が必要である。

市民が訳した日本語訳はこちら↓
放射線影響研究所「原爆被爆者の死亡率に関する研究:1950−2003」日本語版

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内部被曝は、死に繋がります!

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